職業訓練を受けたくても条件に該当していなくて困っていませんか?
- 就職活動が思ったように進まない
- 経験者優先の業界なので面接で落ちる
- 未経験者はそもそも応募できない
- 今のスキルでは採用までたどり着けない
- 希望の業界で働くならスキルをつける必要があるかも
スキルがないと仕事の選択肢は狭まりますよね。なかなか希望する仕事が見つかりにくいというのが現実でしょう。
しかし、自費でスクールに通うのも大変です。
そんな時、スキルをつけて応募できる企業を増やすとしたら『求職者支援制度』で職業訓練を受けるという選択があります。
このページでは「求職者支援訓練」について紹介します。
【この記事のもくじ】
求職者支援訓練
求職者支援訓練の対象者
支援の対象となるのは「特定求職者」です。次の要件をすべて満たせば特定求職者として求職者支援訓練を受けられます。
①ハローワークに求職の申込みをしている
ハローワークで求職の申込みは済んでいますか?もし、よくわからない場合はハローワークカードに見覚えはありませんか?
申込みが済んでいる場合はハローワークカードを持っているはずです。
②雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない
雇用保険被保険者の例
- いま現在どこかで働いている
- 勤務先で雇用保険に加入している
雇用保険受給資格者の例
- これから失業保険の手続きをする
- 手続きが終わるのを待っている
- 現在失業保険をもらっている
※雇用保険受給資格者の場合は、「求職者支援訓練」ではなく「公共職業訓練」を受けられる可能性があります。
③労働の意思と能力がある
就職する意思があって、いつでも就職できるけれども就職できていない状態ですか。
就職するつもりがなかったり、ケガや病気で働けない場合は当てはまりません。
④ハローワークが支援の必要があることを認めた
ハローワークの判断というと曖昧な要件に聞こえますが、提出する書類などをみて問題がなければハローワークは断ることができません。
審査書類はハローワークの窓口で受け取ることができます。
公共職業訓練と求職者支援訓練の違い
「公共職業訓練」がいわゆる職業訓練と呼ばれるもので、失業保険給付を受けながら訓練を受講する訓練です。「求職者支援訓練」の場合は失業保険をもらうことができません。
違う点
- 公共職業訓練:失業保険をもらえる
- 求職者支援訓練:失業保険をもらえない
ただし、失業保険の代わりに職業訓練受講給付金がある
求職者支援訓練の場合でも要件を満たせば手当や通学費も支給される制度もあります。
職業訓練受講給付金は一定の要件を満たした場合に毎月10万円支給されるというものです。
参考【職業訓練受講給付金】月額10万円もらうための条件とは?
それでも足りない場合にはお金を借りることができる融資制度も用意されています。
求職者支援訓練受講までの流れ
①申し込み
受付はハローワークで行っています。まずはハローワークへ行き、窓口で求職者支援訓練の申し込みをしたいことを伝えましょう。
- どんな訓練を受けたいか
- 受けたい訓練の現在の応募状況はどうなっているか
などの確認が行われます。
受けることができる場合は受講申込書をもらいます。その後、選考の日程など今後の流れについての説明があります。
②訓練機関へ書類を提出
ハローワークでもらった受講申込書に記入したら訓練機関へ提出します。
郵送可ですが、応募の締切期間が近い場合は、ハローワークの帰りに訓練機関へ直接提出に行くことで、締切に間に合わないリスクを減らすことができます。
③選考
選考が別の日にあります。
- 面接
- 筆記試験
- 書類
- 適性検査
受けるコースによって選考の仕方は様々です。
合否を分けるポイントは訓練が必要な人か否か
悪い見方をすれば、スクールに通うよりもかなり安く勉強できるから、求職者支援訓練に申し込むということも考えられます。
ただ、本来の目的として、求職者支援訓練というのは就職をするために行われているものなので、本気で就職したい人が優先されるのです。
選考のときは、就職のために訓練が必要だということを説明できるようにしましょう。
参考【求職者支援訓練の面接対策】予め準備すべきものや服装は?
合格
合格したら、指定された日にハローワークに行って入学の手続きを行います。合格通知を持ってハローワークに行きましょう。
この日は訓練校に提出する書類などを受け取ることになります。
参考【就職支援計画書】求職者支援訓練の合格通知を受け取った後の流れ
まとめ
このように職業訓練を受けられない人のためにも同様の制度があります。
新たなスキルを身につけるなら求職者支援訓練を利用しない手はありませんね。ぜひこの制度を利用して再就職を目指しましょう。