ハローワークで求人検索していたら毎回見かける企業があって不思議に思ったことはありませんか?
それはもしかしたら『カラ求人』かもしれませんね。
カラ求人について知らないと求人情報を探す際に時間の無駄が発生しますので、理解しておいたほうが良いでしょう。
このページでは「カラ求人」について紹介します。
カラ求人
ハローワークにはカラ求人と呼ばれる求人が存在します。
カラ求人とは「本当は採用するつもりがないのに掲載している求人情報」のことです。
カラ求人はナゼ存在するのか
企業にとって本当は採用するつもりがないのに求人情報を掲載するメリットがあるのでしょうか?
- 応募者から問い合わせがくる
- 対応する時間もとられる
カラ求人は企業にとってはマイナス面が多いように感じられます。さらに求職者にとっても迷惑な行為ですが、なぜこのような事が行われるのでしょうか?
①掲載料が無料だから
最大の理由はハローワークの掲載料が無料だからです。
ハローワーク以外の求人媒体(求人情報誌や求人情報サイトなど)を利用すると当然有料です。ハローワークが無料だということを逆手にとってこのような悪用をする企業が存在するんですね。
②助成金がもらえる
基本的に採用するつもりはないけれど、カラ求人に出しておいて万が一いい人材が来たら採用する企業もあります。ハローワーク経由で人を採用すると国から助成金がもらえるケースがあるからです。
- 書類選考や面接などに採用コストがかかる
- 採用すれば助成金が手に入る
これらを天秤にかけて判断して助成金を選択する企業が存在する結果、カラ求人がなくならないのです。
③宣伝になるから
失業者がいる限りハローワークの求人情報がみられることは間違いありません。企業にとっては一応宣伝になります。
カラ求人を見抜くコツ
いつも掲載されている【カラ求人度★★★★★】
いつも掲載されているなら間違いなくカラ求人です。
本気で採用するつもりならいつまでも求人を募集するわけがありません。ハローワーク以外にも方法はあるのですからなんらかの手段で採用するはずです。
掲載期間は3ヶ月なのでそれを過ぎると再度申し込まない限りは掲載されません。
3ヶ月以上掲載されていると感じたら窓口で職員に確認してみましょう。
連絡が遅い【カラ求人度★★★☆☆】
ハローワークで仕事を紹介してもらう場合、職員を通して一度その企業に連絡するようにお願いしてみましょう。
- まだ募集しているか
- いつ面談できるか
などを確認してもらいます。
採用する気があるなら、担当者が不在でも折り返しの回答がありますが、採用する気がないとなると「後日連絡します」などと言ってお茶を濁します。
このような対応をされたらカラ求人の可能性は高そうです。
ハローワークの求人は利用しないほうがいい?
ハローワークにカラ求人があることを知っている求職者はあまりハローワークで仕事を探しません。
やはりカラ求人に労力を費やしても時間の無駄になりますからね。
また、ハローワークを利用する企業は採用にお金をかける余裕がない企業が大半です。ハローワーク経由で就職すると結果的に待遇の良くない企業に就職する可能性が高いんですね。
もちろん良い企業の中でハローワークを利用している会社もありますが、本気で採用する気のある企業ならいくつもの求人媒体を併用しています。
結論としては、ハローワークの求人を見ることは悪いことではありませんが、ハローワークしか利用しないのは得策とは言えません。
少しでも良い職場を見つけるためには、与えられた情報だけを鵜呑みにしないことです。
応募者自体がしっかりと企業研究をし、企業の質を見極めるために努力する必要があります。