職業訓練を受講しようか悩んでいませんか?
訓練で新しいスキルがつけば再就職に有利になりそうな反面、無職の期間が長くなるほど再就職はむずかしくなるとも言われます。
行くべきかやめておくべきか迷うところではないでしょうか?
このページでは「職業訓練を受けることのメリットとデメリット」について紹介します。
【この記事のもくじ】
職業訓練のメリット
まずは職業訓練に行くことのメリットについてです。
①訓練が終わるまでは収入面の不安は少ない
失業保険
職業訓練に通う期間中に失業保険の受給可能日数に達しても訓練が終わるまでは失業保険の支給を継続して受けられます。
また、職業訓練を開始した日から給付制限期間が解除されるので、自己都合で退職した場合でも待たずに失業保険をもらうことができます。
これなら最低限の収入は確保できますね。
各種手当
訓練中は失業保険の他にも手当が支給されます。
手当の内容
- 通学にかかる交通費
- 受講手当
安心して訓練に打ち込むことが可能です。
ただし、一部例外あり。
学生として認定されるケースがある
1年以上通うような長期間の訓練の場合は、定期券を学生価格で購入できることがあるようです。条件等は交通機関の判断になってきますので必ずではないようです。
②負担する費用は割安
スクールに通えば数十万円相当の授業料が無料で受けられます。自己負担の費用は教科書代くらいですので大きな額ではありません。
③種類が豊富
ハローワークにあるパンフレットなどを見ると事務系、機械系、情報系、建築系、デザイン系、医療系など職業訓練は、結構色々なジャンルのものを扱っていることに気がつくと思います。
何かしら自分の目指す職種に関連したスキルを伸ばす訓練が見つかるでしょう。
④就職しやすくなる
職業訓練の内容は現在需要がある分野(人手不足の業界)が中心になっています。
需要があるジャンルなら未経験でも採用につながりやすいことから、訓練でスキルが身につけば就職の可能性が高まると考えらえれます。
⑤求職活動が不要
職業訓練をしている間は求職活動をすることなく自動的に失業保険がもらえます。
しかも、職業訓練校が認定の手続きをしてくれますので認定日にハローワークには行く必要すらありません。
⑥生活リズムが保てる
訓練期間中は学生時代のように朝から夕方まで授業を受ける形です。
仕事が休みになるとつい生活リズムが乱れてしまうという場合でも、訓練がペースメーカーとなるので規則正しい生活を送ることができるでしょう。
毎日同じリズムで生活できるのは、次の職場にスムーズに適応するにあたって重要なことです。
職業訓練のデメリット
①就職までの時間がかかる
職業訓練に行ってスキルアップするまでにはある程度の期間がかかります。再就職時期はしばらく後になるでしょう。
すぐ再就職に成功するのと比較して、短期的には金銭的に厳しい時期があることも覚悟する必要があるかもしれません。
②地域によって差がある
せっかく受けたい内容があってもじつは地方だと種類が少ないのが現状です。
地方に住んでいる場合は受けたいものがないけれど、とりあえず就職が見つからないので受けるということになりがちです。
③時期によって選択肢に限りがある
長期コースの入学は4月になるケースが多いです。退職した時期によっては選びたいコースがないことも...。
④必ずしも合格するとは限らない
各コースの人数には限りがありますので、選考試験によって「合格」「不合格」が決まります。
通常は、筆記試験と面接で選抜されることが多いようですが、年齢なども一つの基準となるため必ずしも受かるとは言い切れないのです。
まとめ
以上のように職業訓練に通うことはプラスもマイナスもあります。
職業訓練を受けてみようか迷っている場合は、まずどんなコースがあるかだけでもチェックしてみてはいかがでしょうか?