失業保険が振り込まれるまで待てずアルバイトを探そうと思っていませんか?
失業保険期間中にアルバイトを探す場合、気をつけたいポイントがあります。
このページでは「失業保険期間中のアルバイトの注意点」について紹介します。
【この記事のもくじ】
失業保険期間中のアルバイトの注意点
失業中にアルバイトをすることは認められますが、完全に自由というわけではありません。
求職活動に支障がない範囲で働くのはOKですが、就職したと同視できるような場合は失業保険は不要とみなされるんですね。
以下は一部制限されるものです。注意しましょう。
制限があるもの
- 時期
- 支給額
- 労働時間
時期の制限
アルバイトをしてはいけない時期がある
求職の申込前 | 待期期間 | 給付制限期間 | 支給対象期間 | |
---|---|---|---|---|
会社都合 | OK | NG | なし | OK |
自己都合 | OK |
「待期期間中」はアルバイトをしてはいけない時期です。
この期間はハローワークがあなたが失業状態にあることを確認しています。もし、どうしてもアルバイトなどを行う場合は待期期間が伸びます。
アルバイト後に申告が必要な時期がある
求職の申込前 | 待期期間 | 給付制限期間 | 支給対象期間 | |
---|---|---|---|---|
会社都合 | 申請不要 | 申請不要 (アルバイト不可) | なし | 申請必要 |
自己都合 | 申請不要 |
支給対象期間に行ったアルバイト等は申請が必要なんですね。
就職・就労・内職・手伝いについて認定日に「失業認定申告書」で報告する必要があります。
支給額への影響
失業保険期間中のアルバイト収入は失業保険の支給額に影響があります。
①失業保険が全額支給される
(1日分のバイト代 - 控除額) + 失業保険日額 < 賃金日額の80%
②失業保険が繰越される
(1日分のバイト代 - 控除額) > 賃金日額の80%
③失業保険が減額して支給される
上記の2つに当てはまらない場合は、賃金日額の80%になるように調整して支給されます。
具体例
例えば、Aさんの場合で考えます。
- 30歳
- (失業前)月給30万円
- 控除額は1,282円
⇒月給が30万円ということから基本手当日額は5,891円となります。
参考【基本手当日額】失業保険は一日あたり何円?計算する方法とは
具体例のシミュレーション結果
- ①全額支給される:1日分のバイト代が3,391円未満のとき
- ②繰越される:1日分のバイト代が9,283円以上のとき
- ③減額して支給される:1日分のバイト代が3,391円~9,282円のとき
(基本手当日額や控除額の数値は2017年10月現在の数値です。毎年8月頃に景気等を見て数値の調整があります。)
労働時間の条件
失業中のアルバイトは以下の「労働時間」の範囲で探しましょう。
条件
- 1日4時間未満
- 週20時間未満
1日4時間以上働くとどうなるのか
「1日4時以上」「週20時間未満」働く場合は「繰越」になります。
例えば、1日6時間で週3回働いたなどです。
週20時間以上働くとどうなるのか
週20時間以上働く場合は「雇用保険の加入対象」になります。
- 「1日4時未満」で「週20時間以上」
- 「1日4時以上」で「週20時間以上」
就職とみなされて失業保険はもらえなくなりますので注意しましょう。
まとめ
失業期間中のアルバイトのルールは複雑な上、ハローワークの職員によって判断が分かれる部分があります。
わからない場合はハローワークに確認したほうが確実です。
なお、失業期間中のアルバイトをすると「就業手当」の条件を満たす場合がありますので合わせて知っておきましょう。